特区政府は11月14日、新型コロナウイルス(COVID―19)検査に関する規定「予防及控制疾病(対若干人士強制検測)規例」(第599J章)を官報に掲載し、特定の種類の者に対してウイルス検査を要求できることにした。だが西貢区議会の范国威・議員(新民主同盟)らと複数の団体は15日に記者会見を行い、強制検査措置に反対を唱えた。同日の香港メディアによると、香港専職医療人員及護士協会の劉凱文・幹事は、同措置が医療従事者と患者の間の信頼に影響し、市民が唾液サンプルを提供したくないことから病院に行かなくなることに懸念を示した。公民中心メンバーの欧賛年氏は、市民が唾液サンプルを提供するかどうかは個人の人権であり、強制検査は個人の意思に反すると指摘。ある市民が中国本土の化学検査企業にサンプルを渡すのはプライバシーを損なうと心配していることを挙げた。

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