林鄭月娥・行政長官は3月14日、鳳凰衛視(フェニックステレビ)のインタビューを受け、中国本土との出入境再開について新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の新規感染者がゼロになるまで待つ必要はないと言及した。同日の香港メディアによると、林鄭長官は「政府は新規感染者ゼロの達成を目指しているものの、現実には完全にゼロにすることは難しい」と述べたほか、海外からの感染者流入を避けることは不可能だが厳格な政策によって流入を防止する必要があると指摘。また香港は「世界で最も厳しい措置を取っている場所といえる」と形容し、入境の際には検査を受け、陰性の結果が出るまで空港で待つ必要があるだけでなく、21日間の検疫が必要となっていることなど厳しい措置を挙げた。さらに香港が昨年初めから海外からの感染者流入を防止する厳格な措置を実施していれば、地場感染者ゼロを早期に達成できたかもしれないと指摘。それができなかったため、隠れた感染者がコミュニティーに存在していると説明した。

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