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香港―政治

戴耀廷氏の「攬炒十歩」が国安法に

香港警察が1月6日に民主派関係者53人を逮捕したが、そのきっかけとなったのは「セントラル占拠行動」発起人の戴耀廷氏が昨年4月28日付『りんご日報』に寄稿した「真攬炒十歩 這是香港的宿命」であることが分かった。1月7日付香港各紙によると、戴氏は民主派が立法会で過半数の議席を獲得した後、立法会で財政予算案を否決し、行政長官の辞職と政府機能の停止を招き、最終的に中央政府による介入を迫る戦略を提唱。「香港社会で街頭抗争がさらに激烈となれば鎮圧も血まみれとなる」と述べ、西側諸国に中国共産党に対する政治・経済制裁を促す狙いを示した。戴氏の調整による民主派の予備選挙はまさに立法会で35議席以上の獲得を達成するための端緒だった。計画は10部からなり、第2部が民主派による立法会での35議席以上の獲得、第5部が財政予算案の否決と行政長官による立法会解散、第7部が行政長官の辞職と特区政府の機能停止、第8部が全国人民代表大会(全人代)常務委員会による香港の緊急事態宣言で、中央政府が国家安全法を香港に直接適用。民主派リーダーを一斉逮捕。第9部が香港社会の街頭抗争がさらに激烈となり、鎮圧によって流血の惨事。香港市民がスト・ボイコット運動を発動し、香港社会が停止状態に陥る。第10部が西側諸国による中国共産党への政治・経済制裁の発動となっている。

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