香港の私立病院で手術を受けた患者の体内にガーゼを置き忘れる医療ミスが起きていたことが分かった。9月16日付香港各紙によると、ミスがあったのは太子(プリンスエドワード)にあるセント・テレサズ病院で、患者は40歳の女性。7月18日に左側の乳房切除手術を終えて手術室から退室したが、手術室の看護師がガーゼの枚数を数えたところ足らないことに気付いたという。すぐに主治医に連絡しレントゲン検査をした結果、患者の傷口にガーゼが残留していることが判明した。その後、患者は局部麻酔を受けて、医師がガーゼを取り除き、2日後には退院した。同病院では医療ミスに遺憾の意を表明し、今後はガーゼの枚数確認を強化すると話している。政府衛生署がこの事故について病院から通報を受けたのは発生から2日後だったため当局では通報を怠ったものとみなし、私立病院の実務規則に違反すると書面で通達。しかし、病院側が人員や設備面において医院註冊条例の要項に違反したとの証拠はないという。
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