民主派の予備選挙「35+」政権転覆事件で禁固4年2カ月の刑を宣告されていた元立法会議員4人が4月29日に出所した。30日付香港各紙によると、政権転覆事件に関与した47人は、2020年にいわゆる「予備選挙」を組織して参加し、立法会選挙で議席の過半数を獲得した後、「財政予算」と政府の資金申請を無差別に拒否することに同意し、特区政府を麻痺させ政府に政治的要求に応じるよう強要した。彼らはその後、国家政権を転覆させる陰謀を企てた罪で起訴された。 45人が有罪判決を受け、うち最も軽い刑を受けた元立法会議員の毛孟静氏、譚文豪氏、郭家麒氏、范国威氏は29日、刑期を終えて釈放された。スタンレー刑務所の前では警察官らが現場で秩序を維持しており、メディア連絡チームのメンバーも調整のために現場にいた。午前4時頃、数台の自家用車が刑務所内に進入した。午前5時45分に2台の自家用車が出発し、午前6時にさらに4台の自家用車が走り去った。郭氏と譚氏は7人乗りの車で迎えが来て刑務所を離れたとみられる。
刑務所では29日の午前5時頃、2台の自家用車が刑務所内に進入した。午前5時48分頃、2台の自家用車が同時に走り去り、范氏を乗せたとみられる。范氏はその後すぐに将軍澳のアパートに戻ると、そこで女性2人が待っていた。現在の心境を問われると、彼は「メディアの心配に感謝します。家族と再会するために家に帰ってきました」と答えた。
羅湖懲教所に収監されていた毛氏も刑期を終えて釈放された。29日午前5時52分、3台の自家用車が同施設から出発した。全ての車両にはカーテンが引かれていた。毛氏は車に乗ってレパルスベイにある自宅に送られたと考えられている。地元メディア記者はその後、さらに詳しく調べるため毛氏の邸宅を訪れた。夫がドアを開けて、妻は家に帰ったが出てこないと言った。妻は刑務所から釈放された後、生活に適応する必要があり、今年7月に孫たちに会いに英国に行くかもしれないとも語った。

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