7月2日にオープンした「香港故宮文化博物館(香港パレスミュージアム)」に展示されている品々のうち国宝級の書画が、まもなく見納めになるという。9月8日の香港メディアによると、9月7日から始まった特別展示「国之瑰宝――故宮博物院蔵晉唐宋元書画」では北京の故宮博物院から貸し出された中国書画の名作10点を展示しているが、これらは10月7日に会期が終了した後、返却されることになっている。そして、北京の故宮博物院の文物庫で保管され、今後少なくとも3年間は非公開となる。つまりこの休眠期間はどこかで展示されることはなく、今回の特別展示は名作が香港で鑑賞できる貴重な機会だという。10点の書画には、女性をテーマに描かれることは少なかったという時代に珍しく仙女や洗濯女が登場する『閬苑女仙図』や、南宋の宮廷画家だった李嵩による写実的な手法を用い俯瞰的な構図で描かれた『銭塘観潮図』などが含まれる。会期終了まで1カ月を切った今、このラストチャンスを見逃さないようにしたい。
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