「香港故宮文化博物館(香港パレスミュージアム)」の2024年の入場者数が前年を下回ったことが分かった。1月13日の香港メディアによると、24年通年の入場者数は約100万人で、23年の約120万人よりも少なかった。24年の入場者のうち、27%が地元香港の客で、香港以外の旅客が73%を占めた。香港以外の旅客は主に中国本土客だった。同博物館の呉志華館長は入場者数が減少した主な原因について、昨年は香港の観光業にとってチャレンジングな1年だったと指摘。今後はさらに展示内容を豊富にし、観光業界とタッグを組んで宣伝・プロモーションを強化すると述べた。旅客が必ず訪れるスポットにしていきたい考えだ。
また、今年は7つの展覧会を開催することも明かした。テーマは故宮博物院の所蔵品や古代文明に関するものが含まれるという。直近では1月22日から「修明武備――故宮博物院藏清代軍事文物」の展示が始まる。近年の香港では初となる清代の宮廷武装品をテーマとする大規模展示で、北京の故宮博物院から貸し出された軍事文物約190点を展示。例えば満洲族が作った弓矢や刀剣、鉄砲などの技術を展示・解説するほか、乾隆朝の歴史的価値のある書物なども展示する。

日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。