特区政府食物及衛生局の陳肇始・局長と特区政府公務員事務局の聶徳権・局長は1月9日、新型コロナウイルス感染症(COVID―19)ワクチン接種の準備が進められており、今月中には準備が完了するとの見通し示した。同日の香港メディアによると、中国本土の復星とドイツの製薬会社バイオNテックが共同開発したワクチンがまず旧正月前後に接種開始となる。予防接種の重点対象者は、病院職員、老人ホーム職員・入所者、高齢者、慢性疾患患者となる。陳局長は9日のラジオ番組で、特区政府が発注した3種類のワクチンは納期が異なることを指摘。復星とバイオNテックのワクチンは旧正月ごろに接種できる見込みで、中国本土の科興生物が開発したワクチンはまだ最新データを確認する必要があり、英AstraZenecaと英オックスフォード大学が共同開発したワクチンは年央に香港に到着する見込みだという。また陳局長は、予防接種はオープンで透明性のある方法で行われると強調。 予防接種をサポートする医療従事者には免責措置があり、接種後に市民に特殊な状況が発生し製薬会社に法的措置をとる必要が生じた場合のための保護基金があると指摘した。ワクチン接種は18区のコミュニティー予防接種センター、老人ホーム、私立病院/診療所、公立病院/診療所を含む4つのルートがあるという。
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