世界的な感染拡大が続き今では私たちの生活の一部となってしまった新型コロナウイルス。そんなコロナ禍の香港社会を振り返り、異なる角度から記録し、そして今後の可能性を模索する展覧会が始まった。香港芸術中心(香港アートセンター)で8月17日から開催されている「下回分解ー新冠新観/ANOTHER ROUND RE-IMAGING COVID-19」だ。プレスリリースによると、地元香港のアーティスト6人が参加。例えば、余偉健氏は超広角レンズを使い、香港の風景を撮影したモノクロ写真で社会の変化を示した。一方、張志偉氏はコロナによる大変化をカフカの『変身』に見立て、一家の大黒柱が虫になってしまい仕事ができないと心配するさまを実際の市民に昆虫の衣装を着せて表現。このほか、必需品となったマスクをテーマにさまざまな人がいろんな色のマスクを着けている顔写真を撮影するなど、個性的な作品が展示されている。会期は8月31日まで、会場は香港芸術中心(香港湾仔港湾道2号)の5Fにある包氏画廊(パオギャラリー)。
(※写真提供・香港芸術中心)
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