香港での新型コロナウイルス感染症(COVID―19)流行が一段落したことを受け、現在行われている社交距離の一部措置が3月31日に期限を迎える。このため政府は29日午後、新たな社交距離措置の詳細を説明した。同日の香港メディアによると、特区政府食物及衛生局の陳肇始・局長は「これまでの努力を無駄にしないためにも、既存の防疫措置を厳格に実施しなければならない」と述べ、少しでも気を緩めると流行が再燃する恐れがあるとして、イースター連休中も引き続き実施することを明らかにした。そのため社交距離や入境制限を大幅に緩和する条件は整っていないと強調した。4月1日未明から14日までの14日間、ほとんどの社交距離措置は延長すると発表。水を介したウイルス感染のリスクは低いことから、公営・私営のプールを1日から条件付きで再開するほか、映画館、劇場、テーマパークの入場制限を定員の75%に緩和する。また宗教的な集会は限定的に再開できるが、参加者数を制限する方針で、会場には定員の30%を収容できるように設定し、飲食はできないようにする。
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