設立から11年、離党の波でわずか8人の区議会議員だけとなった新民主同盟は6月26日、解散を発表した。27日付香港各紙によると、新民主同盟は「香港版国家安全法」の施行に伴い元メンバーが投獄され、区議会議員に宣誓を要求する法例ができたことでメンバーは離党か残留かの選択を迫られている。新民主同盟は26日、前週開催された執行委員会会議で組織の去就について討議し、大多数の合意とメンバー全員の確認を経て解散を決定したとSNSで発表した。民主党の元メンバーを主として設立された新民主同盟は、2019年の区議会選挙で候補者20人のうち19人が当選。しかし重要メンバーで元立法会議員の范国威氏が選挙結果への異議申し立てで不当に当選したと裁定され、新民主同盟は唯一の立法会の議席を失った。今年に入って民主派予備選挙への参加で范氏と別のメンバーの譚凱邦氏が逮捕され、2人は獄中で離党を発表。さらに区議会議員の宣誓法令によって離党の波が巻き起こった。
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