新華社は2月6日、昨今のオミクロンによる香港の新型コロナウイルス感染症(COVID―19)流行第5波に関する論説を発表した。7日付香港各紙によると、新華社は「特区政府は引き続き厳格な社交距離制限措置を取り、人流を抑制すると同時に検査能力を向上させ、新型コロナ流行を速やかに抑制しようとしている。だがいわゆるウィズコロナ政策を提唱する声が高まることでゼロコロナ政策は誤解や歪曲に遭っている」と指摘。中国の防疫政策の基本方針であるゼロコロナは感染者ゼロということではなく、速やかに発見し、処置を行い、正確に管理・抑制し、有効に治療することを原則としており、2020年4月からこれまで新型コロナ流行を有効に抑制してきたと説明した。香港の感染者の大部分は域外からの流入症例に関連していることからゼロコロナは香港に適切であり、高齢者のワクチン接種率が低いため、ゼロコロナを放棄すれば社会・経済と市民の生命・健康に受け入れ難い代償をもたらすと警告した。ウィズコロナは現段階では時期尚早で、科学的にも結論が出ておらず、香港の医療システムの受け入れ能力と本土との検疫免除の自由な出入境に深刻な試練を与えると指摘している。

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