林鄭月娥・行政長官が10月16日に発表した施政報告(施政方針演説)では新たに3本の鉄道建設計画の推進が盛り込まれた。
17日付香港各紙によると、特区政府運輸及房屋局は2014年に策定した鉄道開発戦略に基づき香港鉄路(MTRC)に今後1年のうちに屯門南延線、北環線(および古洞駅)、東涌線延線の3本の建設プロジェクトについて詳細計画と設計作業を進めるよう要求。これまで新界の土地開発では交通インフラが整っていないことが障害となってきたが、この3本の路線が早期に着工されれば沿線エリアの開発ポテンシャルを高めるのに有利となる。古洞北ニュータウン開発計画を参考にすると、北環線が完成すれば沿線の建ぺい率は6倍に高まる条件が備わる。4大デベロッパーは長年にわたり北環線周辺の土地を買収しており、鉄道が完成すれば土地の用途変更を通じてエリア内の開発ポテンシャルが高まるとみられている。
屯門南延線は既存の西部線を屯門駅から約2.4キロメートル延伸し、屯門南までを結ぶ。北環線は西部線錦上駅から東部線落馬洲支線に増設される古洞駅を結ぶ。東涌線延線は既存の東涌駅から西に1.5キロメートル延伸し新たな駅を設置する。
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