毎年恒例の秋のイベント「日本秋祭 in 香港–魅力再発見–」の開幕式が９月２５日に中環のイートンクラブで行われた。同イベントは日本と香港の文化を相互に理解し交流を深めることを目的とし、今年で９回目を迎える。１０～１１月に趣旨に賛同した自治体や民間で計画・運営され、日本の文化・映画、芸術、スポーツ、セミナー・教育、飲食、キャンペーンなど９０ものイベントが実施される。
会場には在香港日本国総領事館の岡田健一総領事（大使）や、「日本秋祭in香港」実行委員長の香港日本人商工会議所会頭の高波喜一郎氏、香港日本料理店協会会長の氷室利夫氏をはじめ、参加する各団体の代表が出席した。
岡田総領事は開幕の挨拶で、香港と日本間の関係の緊密な関係を強調し、過去最高を記録した２０１９年を２０％上回る香港市民が日本を訪れていることに感謝の意を表明。今後、地方都市への定期便が増加することで、多くの人々が日本旅行を楽しむことを期待していると述べた。また日本の水産物輸入について言及し、特区政府が10都県からの輸入を禁止しているにもかかわらず、香港は多くの日本の水産物を輸入していることを強調。日本の水産物に対する香港市民の信頼にも感謝の意を示した。さらに９月２０日に日本と中国の間で共有された認識を受けて、中国本土の輸入規制緩和に期待を寄せ、特区政府が科学的根拠に基づき早急に正しい決定を行うことを望むと述べた。
会場では、主要イベントの代表者が今年のラインナップを紹介。１０月１２～１３日にビクトリア公園で開催される香港日本料理店協会主催の「踊ろう 秋祭り」をはじめ、１３日には「日本武道祭＆日本刀展覧会２０２４」、在香港日本国総領事館は国際交流基金と共同で１１月７日から２６日まで「I Love Sushi」展を開催。さらに香港日本人会では古田茂美教授を講師に迎えた講演会「日本の老舗を学ぼう」が開催され日本の文化遺産を探る。ほかにも森田芳光監督の「家族」をテーマにした作品上映など、多彩なプログラムが用意されている。
詳しくは公式サイト https://japanautumnfesinhk.net/ 在香港日本国総領事館のフェースブック https://www.facebook.com/JAPANinHK/ を参照。
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