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香港―経済

昨年のGDP伸び率2.5%見込み

特区政府統計処は2月3日、昨年の香港の域内総生産(GDP)が実質で前年比2.5%増との速報値を発表した。4日付香港各紙によると、これは政府の先の予測と一致している。市民の消費パターンの変化により個人消費は前年比で減少したが、商品・サービスの輸出、投資支出などその他の項目はすべて増加した。昨年第4四半期のGDPは実質で前年同期比2.4%成長し、第3四半期の1.9%成長を上回った。政府報道官は、2023年のGDP伸び率が3.2%だったのに続き、昨年はさらに緩やかな伸びになったと述べた。今年は外部環境の不確実性が高まっているものの、香港経済はさらなる成長を記録すると予想している。

GDPの主要項目別にみると、個人消費支出は第4四半期に前年同期比0.2%減少したが、第2四半期、第3四半期に比べ減少幅は大幅に縮小した。固定資産投資は0.9%減少し、5四半期連続の前年比プラス成長に歯止めがかかった。また、政府消費支出は1.9%増加し、第3四半期の伸び率を上回った。サービス輸出は前年比5.6%増加し、サービス輸入は8.7%の大幅増加。 FOBベースでは、商品輸出は前年同期比1.2%増加したが、商品輸入は0.1%の微増となった。恒生銀行のアナリストは、香港の第4四半期の消費と投資のパフォーマンスは比較的弱かったと指摘し、今年も経済は回復を続け、通年の経済成長率は昨年の2.5%と同程度になると予想している。

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