特区政府懲教署は昨年、立徳学院を設立し、自主参加の成人服役囚に全日制の応用教育カリキュラムを提供している。8月9日付香港各紙によると、9日に最初の卒業式が行われ、合計75人の学生が卒業した。その中には香港版国家安全法に基づく罪で最初に起訴され、後に禁固9年の判決を受けた唐英傑氏も含まれていた。彼はメディアに対し心境を語り、当時犯した罪を深く後悔しており、国家に対する過去の無礼な行為を埋め合わせるために、将来は実質的な行動で社会に恩返ししたいと述べた。
卒業生は75人で、うち白沙湾懲教所の男子学生60人、羅湖懲教所の女子学生15人。すべての学生が順調に卒業した。卒業式では学生に卒業証書が授与され、また、指導を担当した都会大学の教員やボランティアの補習講師に感謝の気持ちを表す記念品が贈られた。
卒業生の1人、27歳の唐英傑氏は学院で国旗掲揚員を務めており、国旗掲揚前に国旗を広げて敬礼する役割を担っている。2020年7月1日、彼は香港独立の旗を掲げたバイクを運転して警察の警戒線を突破し、後に「国家分裂扇動」と「テロ活動」の罪で有罪判決を受け、禁固9年の判決を受けた。同氏は式典で、出席した学生の多くが逃亡犯条例の改正反対事件で投獄されたと指摘し、自身もまた多くの過激で間違った情報に毒されたとして「私は利用されて何でもした。今になって初めて自分が大変間違っていたことに気づいた。暴力で問題を解決できると考えていた」と述べた。また政府への攻撃を扇動する人々を「他人に攻撃をやらせて自身の手は汚さない。彼らは外国で『盗んだ自由』を享受している」と批判した。
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