女性客室乗務員の胸にタッチしたとして、わいせつ容疑で起訴されていた男性パイロットの裁判が1月5日行われ、無罪判決が言い渡された。同日の香港各紙によると、被告はエアレースの世界大会で優勝経験もある有名パイロットで、香港の航空会社「香港エクスプレス」所属の蒋霆(ケニー・チアン)さん。2019年2月に湾仔のバーで客室乗務員の女性のバストを指で触り、それに怒った女性の友人(男性)とケンカになったとして、わいせつ罪と襲撃罪で起訴されたが、無実を主張していた。公判では女性と友人の証言が食い違っていることを裁判官が問題視。女性が被害現場はバーカウンターで、被害に遭った直後に店を出たと話しているのに対し、友人は現場はダンスフロアだと証言した。さらに店内の防犯カメラに女性が被害後も店に居て友人らと談笑する姿が映っていたという。また映像には、友人のほうが先に被告の足をける姿が映っていて、被告の痴漢行為を制止する動作ではないことが明らかになった。裁判官は無罪を言い渡したものの、被告の行為は道徳的にギリギリの無罪だと指摘し、今後は素行に注意するよう諭した。
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