香港で活躍した有名モデル、Rosemary(ローズマリー)の母親が電話詐欺によって2000万ドルを騙し取られていたことが分かった。5月6日付香港各紙によると、被害に遭ったのはローズマリーの母であるジュリーさん(70代)で、以前は貿易関係のビジネスを営んでいたという。事件の発端は3月18日にかかってきた電話だ。相手は中国本土の役人だと名乗り、ジュリーさんにマネーロンダリング容疑がかかっているため銀行口座に関する情報とパスワードを教えるよう要求し、その口座に入っているお金はいったん引き出して調査すると言ったそうだ。最初はその言葉を信じて口座情報を知らせてしまったが、あとから不審に思い残高をチェックすると、すでに4つの口座からインターネットバンキング経由でお金が引き出されており、詐欺だと気付いて通報した。被害総額は2000万香港ドルに上るものとみられる。ローズマリー(39歳)は父親がロシアとフランスの混血で、母のジュリーさんは中国人。フランスで生まれ育ったが、その後香港のインターナショナルスクールで学び、14歳の時に国際的な有名モデルエージェンシーのコンテストに参加しモデルとしてデビューした。イブ・サンローランやメイベリンなど有名ブランドの広告に数多く出演し人気となったが、米国滞在中にドラッグ所持容疑や交通事故などのスキャンダルも起こしている。
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