香港と中国本土の政治・経済・社会ニュースを日本語で速報します
香港―政治

未許可デモが暴徒化し駅などを破壊

銅鑼湾からセントラルにかけた一帯で9月15日に未許可のデモが行われ、道路を占拠し駅施設を破壊し放火する騒ぎとなった。

16日の香港メディアによると、民間人権陣線が15日に予定していた銅鑼湾東角道からセントラル遮打道までのデモ行進は警察から反対通知書が出され、上訴でも棄却されたため中止が発表された。しかし多くの市民は午後2時ごろ東角道に集まり、道路を占拠。一部は黒い服にヘルメットやマスクを着け、路上でマスクを配っている者もいた。一部は米国の国旗を掲げて米国国歌を歌い「光復香港、駆逐共党」などのスローガンを叫んだ。参加者の中には『りんご日報』の黎智英・元社長もいた。

銅鑼湾のそごう、ハイサンプレイス、金百利中心などのショッピングセンターはシャッターを降ろして早々に店じまいした。デモ隊は銅鑼湾や金鐘、セントラルの主要道路を封鎖し、金鐘の特区政府本庁舎前ではエレベーターを破壊し、火炎瓶を投げるなどした。警官隊は放水車2台を出動させ、青い水や胡椒の入った水を放射してデモ隊を排除。デモ隊が放水車に火炎瓶を投げて車両の屋根に火がついたが、放水車の保護システムが作動し迅速に消火された。またデモ隊が投げた火炎瓶は別のデモ隊に当たって背中に火がついたが、他のデモ隊が手伝って火は消し止められた。

香港鉄路(MTRC)は金鐘駅を閉鎖し、列車は通過すると発表。その後、湾仔駅、銅鑼湾駅も閉鎖。湾仔駅の出口ではデモ隊が放火し、ガラスを割るなどした。金鐘、湾仔、銅鑼湾の駅はデモ隊によって破壊されたが、16日朝には3駅とも再開し、列車は通常運行を回復。金鐘駅ではA出口と海富中心とを結ぶ出口にあったU字型のガラスの柵が壊されたため、MTRCはウォーターセキュリティーバリアーと鉄柵で囲いを作ってガラスの柵の代わりにした。別の出口では防犯カメラが破壊され、スプリンクラーからは水が漏れているほか、駅構内では一部ディスプレーや金属の手すりや階段が壊された。

今なら無料 日刊香港ポストの購読はこちらから
香港メールニュースのご登録

日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから