「虹をかけよう東アジアの空に」をスローガンに、東アジア文化フェスタ実行委員会(実行委員長:石子 順、東京都千代田区西神田、日中友好東京文化センター内)は日本、中国、韓国、朝鮮の芸術が競演する「第3回東アジア文化フェスタ」を8月21日、東京都北区の北とぴあ・さくらホール(王子駅前)で開催する。フェスタは3回目だが、コロナ禍で開催を控えてきたため2019年以来5年ぶり。中国の国家機密とも言われる伝統技能の「変面」(へんめん)をはじめ、日本では普段見る機会の少ない技を含む本場の多彩な舞踊や演奏が一堂に会する貴重な場になる。
フェスタの目玉となる「変面」は、踊り手が顔に手をかざしたりマントを翻したりした瞬間、目にも止まらぬ速さで喜怒哀楽を表現するマスクが変わる技。日本で本格的な変面を鑑賞できる機会は多くない。フェスタで演じるのは、残留孤児2世の劉妍さんと劉東風さんの夫妻。現在はともに日本在住。劉妍さんは1985年に瀋陽京劇院に入団して技を磨き、コンテストでの受賞歴も豊富。劉東風さんは1981年に国立北京京劇院に入団し、数々の演目で主演を務めた経験がある。2人が演じるのは、変面に京劇の動作を加えたオリジナルの「双人変面」。1回の演技で顔を変えるのは通常は20回程度ですが、2人は40回ほども顔を変えることができ見ごたえ十分だ。
日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。