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香港―政治

林鄭長官、全市民への謝罪会見

林鄭月娥・行政長官は6月18日、記者会見を行った。同日の香港メディアによると、16日のデモ以来、林鄭長官が公の場に姿を現すのは初めて。

林鄭長官は「香港市民1人1人に対し心から謝罪する」と表明。「改正を支持する人、反対する人、デモに参加した人、改正作業を支援している人、デモによって日常生活に影響の出た普通の市民のすべてに謝罪する」と述べた。2週末連続の大規模デモについて、市民は平和で理性的なデモと集会を通じて条例改正への懸念や、特に林鄭長官個人に対する不満や失望を表明したと形容した。

過去数カ月の争議は条例改正について政府の処理作業の不足によるもので、林鄭長官個人が大きな責任を負わねばならず、社会の対立や不安をもたらしたことに謝罪を表明。今回の事件を経てより努力し、社会の亀裂修復に努めると強調した。一方、12日のデモに参加した人が暴動罪で起訴される可能性について問われ「法を犯した者は法的制裁を受けなければならないのは香港の核心的価値観。当日のデモ参加者で暴力行為を犯し、十分な証拠があれば警察が捜査して起訴を検討する」と答えた。立法会議事堂のデモエリアで会見中継を見ていた市民は、林鄭長官の謝罪を「受け入れられない」と述べ、改正撤回と暴動容疑で逮捕された5人のデモ隊の釈放を求めた。

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