林鄭月娥・行政長官は10月5日、香港各地で4日に発生した暴力事件について他の主要高官とともに撮影したビデオ談話を発表した。
林鄭長官は「覆面の暴徒による極端な行為は驚くべきもので、彼らが故意に行った破壊のレベルは前代未聞」と指摘。駅や車両、線路を含む鉄道システム、政府の建物、ターゲットにする店舗を広範囲に攻撃し、立場の異なる市民を悪意に攻撃したことを挙げた。
警官を引き続き攻撃目標として、うち1人の私服警官が大勢に殴打され火炎瓶を投げられ、生命の危機にさらされたため自衛のため発砲し、その場にいた1人が負傷したことも説明。「こうした極端な暴力の状況が香港の公共安全が危害を受けていることを表しており、まさに政府が緊急法を運用してマスク禁止法を制定した根拠になる」と語った。
非親政府派がマスク禁止法の制定は法的根拠がなく立法会を迂回していると批判していることに対し「政府は現行の法例によって付与された権力に基づいて適切な行動を取っている」と述べ、多くの欧米先進国で施行されていることを強調。さらに市民に対し、特区政府の法に基づく暴力制圧を支持し、ともに暴力を譴責し強い意志で暴徒と一線を画すよう求めた。

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