林鄭月娥・行政長官は2月9日、行政会議に出席する前の記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID―19)流行第4波はすでに緩和したとの見方を示した。同日の香港メディアによると、林鄭長官は4つの主要指標を示して新型コロナ流行が顕著に緩和したと指摘。1つ目は過去7日間の1日あたり平均の新規感染者数が26人となり、ピーク時の同100人と比較して低い水準にある。2つ目は感染経路不明の新規感染者は過去1週間で48人、1日平均6人と1けたの水準に減少。3つ目は香港で初めて導入した汚水モニタリングで、過去数日は汚水検査から陽性が確認されて建物の強制検査令を出す必要はなかったという。4つ目は過去数日のRI値は0.6の水準に抑えられていることを挙げた。これまでに25回の強制検査によって2万4000人が検査を受けたが、感染が確認されたのは4人だけだった。また19カ所の検査センターは旧正月元日から4日目までの連休中も引き続き運営するため、市民に必要に応じて検査に行くよう促した。 香港の人々は旧正月を重視するため、旧正月に「地区封鎖」は行わないと強調。ウイルス流行状況が引き続き改善し再び悪化することがなければ旧正月後には条件付きで多方面の運営を正常化し、営業停止となっている業界が旧正月後に営業を再開できるよう積極的に検討する方針を示した。

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