香港大学医学院の梁卓偉・院長は5月14日、同学院の内部ネットフォーラムで2週間後に新型コロナウイルス感染症(COVID―19)流行第6波が襲来するとの見通しを示した。15日付香港各紙によると、梁院長は同学院が先に学生と教職員にケネディータウンで外食しないよう緊急警告を出したのは、同エリアの団地で汚水に含まれるウイルス量が相当高かったためと説明。さらに過去数週間に香港の陽性ケースは約300件を維持していることは有効な繁殖率が維持されているためで、新型コロナ流行状況は緩和傾向が見られておらず油断すれば第6波が発生すると指摘した。西環で行われた大型団地での検査では1.3%の陽性感染率が示され、香港全体の人口から割り出された感染率の約0.1%に比べて10倍以上となっている。梁院長は第6波が発生するとすれば引き続きオミクロンBA.2ウイルス株が流行するが、流行の程度は欧米諸国ほど深刻にはならないとみている。
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