青年新政の元立法会議員である梁頌恒氏が米国で政治庇護を求めていることが分かった。
12月11日の香港メディアによると、海外亡命した鄭文傑氏と黄台仰氏らが組織した「避風駅」は11日、梁氏からの通知を受けてSNSで声明を発表。梁氏は11月30日に香港を離れ、翌日に米ワシントンに到着したことを明らかにし、「政治見解から不当に議員資格と選挙権利をはく奪され、その後、破産して投獄され、香港版国家安全法の下で監視と迷惑を受けたため、米国で庇護を求めることを決定した」との梁氏の言葉を引用した。梁氏はその後、SNSで家族とは関係を断絶したことや青年新政の職務をすべて辞任したと発表した。
梁氏は2016年に立法会議員選挙で当選したが、宣誓問題で議員資格を喪失。立法会行政管理委員会はその後、高等法院(高等裁判所)で約93万ドルの議員報酬の返納を要求する訴訟を起こし、梁氏は報酬全額と訴訟費用を支払わねばならなくなった。梁氏が支払いに応じないため、行政管理委員会は8月に高等法院に梁氏の破産申請を提出した。また梁氏は4年前の立法会会議場と会議室への突入事件で禁固4週間の刑が下され、上訴を申請したが今年9月に棄却され、即時収監となった。
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