林鄭月娥・行政長官は3月21日、海外から香港市民が退避する波が2週間は続き、ウイルス拡散防止の状況が厳しくなることに対応して5項目の新措置を発表した。
22~23日付香港各紙によると、新措置には高校の共通試験の延期、公務員の特別勤務措置(一部は在宅勤務)の再開、再開された体育館と博物館などの設施の閉鎖などが含まれている。19日から実施されたすべての入境者の隔離措置を徹底するため、公然と検疫令に違反した人に対する行動を取ることも盛り込まれた。すでに警察は規定に違反して住所を離れた市民4人を隔離施設に移送し、取り調べを行い起訴することにした。在宅隔離の最中にもかかわらず外食したりリストバンドを勝手に切ったりした写真をSNSにアップする市民が現れたため、林鄭長官は「社会で隔離令違反の問題が注目されているのに対応し、法執行部門は抜き打ち検査を行い、違反者は容忍せず警告なしで即時起訴する」と述べた。
警察は隔離令違反者の摘発に力を入れ、22日までに41人の違反者を発見、うち5人はすでに警察によって検疫センターに送られ、そのほか36人を指名手配した。警察は21日晩に蘭桂坊、22日晩に尖沙咀のバーやレストランを巡回し、リストバンドを着けた人物を探した。違反者は有罪が確定すれば禁固6カ月、罰金2万5000ドルの刑となる。政府は検疫対象者に対し法に挑戦してはならないことや、市民に違反状況を見かけたら警察に通報するよう呼びかけた。
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