2019年11月13日に上水で発生した交通妨害デモで市民が死亡した事件で、デモ隊の青年2人に判決が下された。8月12日の香港メディアによると、青年2人はデモの際に政見が異なる相手とレンガを投げ合い、70代の清掃員が頭にレンガが当たって死亡、60代男性が襲撃を受けて左目を負傷した。青年2人は3つの罪で起訴されたが、過失致死と意図した傷害では無罪となり、暴動罪で有罪が確定した。高等法院(高等裁判所)で12日に判決が下され、裁判官は「2人の被告はネットでの呼びかけに呼応して計画的に道路を封鎖したが、事件の深刻さを顧みなかった」と指摘し、暴動罪の案件は抑止力のある懲罰が必要であるとして被告2人に禁固5年半の刑を言い渡した。被告2人は量刑に満足し上訴しないことを明らかにした。また裁判官は事件当日に道路の障害物を片付けていた市民を「無名の英雄」とたたえ、事件の証拠捜査に1000時間余りを費やした警察の協力に謝意を表した。

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