逃亡犯条例の改正のきっかけとなった台湾での殺人事件で、容疑者の陳同佳氏が台湾に赴き出頭する意思を公に表明しているものの、台湾への入境が阻まれているもようだ。10月15日付香港各紙によると、陳氏をサポートしている香港聖公会教省秘書長の管浩鳴氏は14日、陳氏の個人情報を記入した台湾ビザ申請書と身分証を持って金鐘にある台北経済文化弁事処を訪れた。陳氏の台湾入境ビザを申請しに来たとみられるが、管氏は持ってきた書類をそのまま持って弁事処から出てきており、ビザ申請は弁事処職員に拒否されたとみられている。メディアが管氏に申請状況について尋ねたところ、管氏は陳氏の件で訪れたかどうかには答えず、まず弁護士と相談するとだけ述べた。台湾の大陸委員会は、香港特区政府にまず司法相互協力に基づき容疑者の拘束に協力するよう要求。事件は台湾と香港の双方の管轄権と公権力の行使にかかわるため、まず関連の法律プロセスを完了させ、台湾と香港の双方の政府が協議を行った後に初めて陳氏の台湾入境を認めると強調した。
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