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香港―政治

民主派予備選挙の民主動力が解散

選挙のたびに民主派の候補調整を行ってきた「民主動力」は2月27日、SNSで解散と即日運営停止を発表した。

28日付香港各紙によると、昨年予定されていた立法会議員選挙で民主派の予備選挙「35+」に参加した50人余りが「香港版国家安全法」違反の容疑で逮捕され保釈となっていたが、次々と警察から28日の出頭を求める通知を受けた。これと同時に民主動力は27日夜、突然解散を宣言したが、声明では詳細な理由は説明されておらず、「香港の最新の状況に対応し、新時代の政局の下、民主動力の候補者調整などの仕事は歴史的任務を終えた」とだけ述べた。民主動力は中央が間もなく香港の選挙制度改革に着手するのに当たり、中央にとって大局の妨げになる団体とみなされることを懸念したとみられる。

関係者によると、民主動力の各執行委員会委員は予備選挙の際、発起人の戴耀廷氏(セントラル占拠行動発起人)が『りんご日報』で発表した「攬炒十部曲」に留意しておらず、戴氏も予備選挙の過程で積極的には披露していなかったという。だが「組織全体が戴氏に乗っ取られ、特区政府と中央政府の総動員をもたらし、最終的に民主動力は香港の政治体制改革の趨勢の下で解散を迫られた」と形容した。

前召集人の鄭宇碩氏は昨年8月に香港を離れたとの情報が流れ、12月にオーストラリアに移住したことが明らかになった。

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