立法会財務委員会は6月10日、政府の機構改革案を可決し、李家超・次期行政長官の組閣人事も徐々に明らかになってきた。11日の香港メディアによると、李氏が進めている組閣では主要政党がいずれも入閣させる人材を推薦しており、中でも民主建港協進連盟(民建連)の動向が特に注目されている。政界では行政会議メンバーで民建連の張国鈞・副主席が新政府に加入し改組後の民政及青年事務局局長に就任するとの情報が流れていたが、新たに設置される副司法長官に就任するもようだ。民政及青年事務局局長には香港工会連合会(工連会)立法会議員の麦美娟氏が就任するとみられている。工連会が政府への加入を推薦しているのは麦氏だけのようだ。麦氏は労働界出身であるため、労工福利局局長が適切とされていたが、現職の労工福利局副局長の何啓明氏が工連会メンバーであることから、正副局長がともに工連会メンバーとなることはあまり適切でないため、麦氏は民政及青年事務局局長に充てられる。3司の正副長官人事も確定した。政務長官は紀律部隊出身の陳国基氏、副長官は退職政務官の卓永興氏。財政長官は陳茂波氏が留任し、副長官は現職の発展局局長の黄偉綸氏。司法長官は法廷弁護士の林定国氏、副長官は張国鈞氏となる。
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