警察から「社団条例」違反の疑いを指摘されている民間人権陣線は、毎年7月1日に開催している7・1デモを今年は開催しないことを明らかにした。
6月20日付『星島日報』によると、民間人権陣線の鍾松輝・臨時召集人は同紙の問い合わせに対して、今年は決して7・1デモは開催しないと確認した。警察がすでに民間人権陣線を未登記の社団と定義しており、合法的にデモ行進を申請するのは根本的に難しいためだ。加えて5人以上集まることは禁止されている。
鍾氏は個人的見解として、2003年に設立された民間人権陣線の現在の状況は「解散するわけではないが、いかなる活動も行うことはなく、すでに歴史的任務を終えた」と述べた。
民間人権陣線は最近、取り締まりに遭う可能性が取りざたされていたが、4月下旬に警察からの手紙で「06年7月に社団登記を申請して認められたが、同年9月に社団事務主任に登記取り消しを申請した後は社団形式で運営された形跡はなく、社団条例第5条の規定に違反する疑いがある」と指摘された。
警察は民間人権陣線に資料提供を要求し、あらためて社団登記を申請しない理由、06年9月からこれまでのデモと集会の日時と場所、成立以来のすべての収入源・支出・利用銀行と口座番号などを尋ねている。警察は民間人権陣線が資料を提出しない場合は法執行の行動を起こす可能性を示唆している。
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