政府の給与補助スキームが11月30日に終了するとともに、香港の老舗旅行会社である永安旅遊は120人の人員削減を発表した。12月1日付香港各紙によると、永安旅遊は「旅行業務の再開の見通しが立たない上、今後1~2年は従来の海外旅行取り扱いの規模を回復することが難しいため、現在の職員数は今後の業務需要をはるかに上回る」と説明。全体の約20%に当たる120人を解雇し、留任する職員も引き続き無給休暇となることを明らかにした。新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)流行第4波により香港とシンガポールとのトラベルバブルも棚上げとなった。9~11月の給与補助スキームも終了し、政府は新たな給与補助を行わない。このため同社は機構簡素化と業務再編を行わないと長期的に経営を維持できないという。

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