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香港―社会

消毒スプレー、対ウイルス効果低い商品も

新型コロナウイルス流行から1年が過ぎ、最近は消毒液を使うことが習慣化されているが、消費者委員会は先ごろ、スプレー式消毒剤の品質検査を行った。1月14日の香港メディアによると、検査対象となったのは香港で流通する15種で、次亜塩素酸や二酸化塩素、植物由来の成分などが主な成分となっているものだ。このうち8種は黄色ブドウ球菌と大腸菌の殺菌率は99・9%に達した。しかし、日本製の商品1種の殺菌率は27・5%、台湾製の商品1種の殺菌率は14・2%と低かったにもかかわらず、このうちの1種の容器には殺菌率99・9%と表示されていたという。一方、殺菌率99・9%だった2種もウイルスに対する消毒効果は低く、0%と18・7%だということが分かった。消費者委は今回、消毒スプレーよりも安価なアルコール度数75%の消毒アルコールと1対99に希釈した漂白剤によるテストも実施した。その結果、75%の消毒アルコールと1対99希釈の漂白剤はいずれも99・9%の殺菌率があることが判明した。消費者委は、消毒スプレーは万能ではなく、用量や使用方法、噴射距離、対象物など環境条件により効果も異なると注意をうながし、伝統的な消毒方法はより有効で価格も安いと指摘した。

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