深セン市は12月1日、香港への「単一ビザ複数回渡航(マルチビザ)」制度を再開した。2日付香港各紙によると、マルチビザは深セン市の登録住民に加え、現地居住許可を保有する非登録住民も許可申請後、1年間無制限に香港を訪問できる。1日朝、多くの深セン住民が自動登録機センターに殺到し、その場で申請を行ったが、手続き全体にかかった時間はわずか10分程度だった。陳茂波・財政長官は「今回の措置により深セン住民の香港訪問がより便利かつ時間的に柔軟になり、香港の観光、小売り、飲食などの産業が支援され、経済的、文化的緊密化も実現できる」と述べた。この新しい政策は2つの場所で離れている多くのカップルにも恩恵をもたらしていると述べ、深セン在住の男性はガールフレンドと香港でデートするのが便利だと冗談めかして言い、また深セン在住の女性もそう語った。
「マルチビザ」政策は2009年に試験的に初めて導入されたが、2015年に「週1回旅行」に調整された。国家出入国管理局の最新の方針に従って「1 ビザ複数旅行」プログラムの特典の範囲が深セン居住者から深セン居留許可保持者に拡大された。対象者は1日からスマート承認機器を使用するか、深セン市公安局の出入境管理局の手動窓口を通じて申請書を提出し、1年以内に何度でも香港に旅行でき、毎回の滞在期間は7日以内。ただし、初回申請者は手動窓口のみとなる。1日朝、多くのセルフサービスビザポイントでは人の流れが絶えず、一部の中国本土住民はその場でビザを申請したらすぐに高速鉄道に乗ると述べた。ビザの手続きにかかる時間は約10分だった。
対象者は深セン市の登録住民600万人以上に加え、深セン居留許可を持つ非登録住民、合計約1800万人にも拡大された。さらに来年元日から珠海市に居住登録している居住者はマカオ旅行のための「週1回旅行」ビザを申請できるようになり、横琴粤澳深度合作区の居住者と居留許可保持者はマルチビザを申請できるようになる。

日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。