林鄭月娥・行政長官は10月12日、深セン市が香港で発行するオフショア人民元建て地方政府債券のセレモニーに出席した。同日の政府公報によると、セレモニーには国務院財政部の許宏才・副部長、中国人民銀行の潘功勝・副総裁、国務院香港マカオ弁公室の黄柳権・副主任、深セン市の王偉中・党委書記、覃偉中・市長らがオンラインで出席した。林鄭長官は「今回の債券発行の意義は大きい。中国本土の地方政府が初めて香港で債券を発行したのと同時に、本土の市政府が初めて域外で発行した債券でもあり、人民元国際化推進の重要な一里塚である」と述べた。また国務院財政部も2009年から香港で人民元建て国債、米ドル建て国債を発行しており、香港の債券市場に有利となるほか、人民元国際化を支援するものであると指摘した。先に発表された施政報告(施政方針演説)に盛り込まれた「北部都会区開発戦略」は初めて香港特区政府が香港と深センの行政境界線をまたいだ概念で策定したことを挙げ、今回の債券発行のタイミングは特別な意義があると述べた。
日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。