広東省金融委員会弁公室が主催した第6回粤港澳大湾区金融発展フォーラムは6月末に深セン前海で開催され、テーマは「金融強国と大湾区国際金融ハブの建設への実践と探索」となっている。中国人民政治協商会議全国委員会委員で国務院発展研究センター副主任の余斌氏はフォーラムで「金融強国の建設へ、大湾区國際金融ハブ構築の加速」を題にした演説を行った。余斌氏は、金融「五大条目」を強固にするのは粤港澳大湾区にとって重要なことであると言っていた。技術革新を支持するには、ライフサイクル全段階において正確な金融サービスシステムを構築すること;グリーンで低炭素の変革と発展を支持するには、統一されたグリーン金融標準を探索し構築すること;共同繫栄を支持するには、都市部と農村部のアンバランス発展を解決し、高質で包括的な金融システムを構築すること;デジタル経済を支持するには、デジタル経済と金融の統合を促進し深めること、などの意見が提出された。中国人民政治協商会議全国委員会提案委員会副主任で中国発展研究財団理事長の張軍拡氏はフォーラムで、一流の金融業界の発展体制と政策環境の構築は金融強国と大湾区國際金融ハブの建設への鍵であると述べ、国際的に競争力のある金融市場環境を形成するため、市場化・合法化・国際化のペースを加速することを提案した。
香港の陳茂波・財政長官からは、粤港澳各地政府と関連業界の共同努力により、大湾区の金融協力は推進されつつであり、これからも更なる連携を取り組み、大湾区の高質発展のためにより良い金融サービスを提供すると言っていた。マカオ金融管理局主席の陳守信氏からは、即時決済システムと高速決済システムを構築し、金融環境と関連技術を最適化して金融テクノロジーの応用を促進するため、マカオがこれからデジタル金融を可能にするインフラを建設すると述べた。また、マカオは中国本土と香港の企業と金融技術革新や管理の連携システムを設立し、グリーンクレジットや越境資産譲渡などの措置で、大湾区のグリーン金融協力を推進するという。
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