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香港―経済

深センのマルチビザが経済を活性化

深セン住民が香港を訪問するマルチビザが昨年12月に再開され、居留許可証を持つ非居住者にも拡大された。これにより香港の小売業、飲食業などの業界への恩恵が徐々に現れ始めている。1月26日付『星島日報』によると、同紙記者が各地を訪ねたところ、深セン住民の多くが近年観光客がほとんど訪れない北区、大埔、屯門などの地域を訪れていることが分かった。スーパーや薬局での買い物に加えて、街市の熟食センター、路地にある小さな店の隠れた美食を楽しみ、ハイキングやサイクリングの途中で買い物をする人もたくさんいる。マルチビザで香港に赴く「南下消費」というトレンドが再燃している。

上水の薬局経営者は、中国本土住民が高価な健康食品を必死に買い求める時代は終わったが、それでも売り上げは10%増加していると語った。近年、香港で頻繁にハイキングをしている女性は、数日前に子供たちを連れて香港に行き、博物館を見学した後、帰りに途中下車して沙田で食事とショッピングした。新年の品物を買うために上水のスーパーマーケットに行った深センの姉妹は、香港に買い物に来るのが日課になっていると語った。

中国移民管理局は1月14日、昨年12月1日から今年1月14日までの間に29万9000件のマルチビザが発行され、深セン住民104万人が香港を訪れたと発表した。深センの観光客は香港に頻繁に訪れるようになり、香港のさまざまな地域を深く観光する人が増えている。最近、北部が徐々に繁栄しており、屯門、元朗など近年観光客が減っているエリアや、特に上水では多くの店が恩恵を受けている。

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