12月4日は国家憲法記念日であり、基本法基金会は11月24日、2024年国家憲法記念日ディナーレクチャーを開催した。25日付香港各紙によると、基本法委員会の副主任であり全国人民代表大会法務委員会の副主任である張勇氏は「国家憲法監督制度」をテーマに講演した。憲法によれば「一国二制度」における「港人治港(香港人による香港統治)」は「香港が香港人によってのみ統治されるということを意味するわけではない」と指摘した。国の主権者であり国権の最高機関である全国人民代表大会は、特別行政区の設立とその制度を決定する責任があり、また行使すべきと判断したいかなる権限を行使することもでき、これは中国だけでなくすべての国で同様と指摘。さらに中央政府が香港を統治しないのであれば「基本法はどこから来たのか? さらに誰もが香港を統治できるわけではない。香港を統治できるのは愛国者だけだ」と反問した。
張勇氏はまた、他の自治区に比べて香港は高度な自治権を享受していると指摘。同氏は新疆民族の自治区を例に挙げ、同地域の最高立法機関として新疆人民代表大会常務委員会が策定した自治条例は直ちに発効するものではなく、まず中央政府に報告し、遵守状況を審査する必要があると述べた。ただし香港の立法会で可決された法律は、議員の過半数に承認されれば直ちに発効するため、他の自治区と比べて高度な自治権を享受していると説明した。
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