香港での新型コロナウイルス流行第3波を受けて深圳湾口岸(出入境管理所)経由で中国本土に向かう香港市民が増えている。深圳湾口岸からの出境者数は7月6日から続々と増加し始め、11日には2455人に上り過去4カ月で最多。18日ごろには1日当たり平均約3000人に達し、それ以前の平均出境者数に比べて10倍。うち82%は香港住民となっている▼香港での地場感染は5日から増加が始まり、香港の学校で夏休み前倒しが発表された途端、本土に親類のいる市民が子女を連れて本土に逃げ出したもようだ。現在のところ香港市民が本土に入境する際は14日間の検疫を受けなければならず、深圳の隔離ホテルは逼迫しているもようだ▼深圳湾口岸で長蛇の列に並ぶ香港市民は、本土ではウイルス流行がすでに収束しているため、たとえ検疫があろうとも本土に行くと述べている。香港でコロナが流行すれば英国に逃げ、英国で蔓延すれば香港に戻り、今度は本土へ逃げたりと、逃げる場所があるのは羨ましいものだ。(何)
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