特区政府は3月10日にドイツの一部など欧州に対して紅色外遊警示(赤色渡航勧告)を出したが、欧州では新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)がさらに蔓延したために渡航勧告の対象を欧州の大部分に拡大した。
14~16日付香港各紙によると、政府は13日夜、欧州のシェンゲン圏(圏内で国境を越える際に国境検査を受けない)26カ国すべてに対して赤色渡航勧告を出し、17日から香港入境前の14日間にこれら地域を訪れた者は香港市民かどうかを問わず在宅強制検疫を受けなければならないと発表した。ただし英国、アイルランド、クロアチア、ルーマニア、ブルガリアは除くとなっている。北海道や欧州の一部地域に対しては14日午前零時から強制検疫の措置が実施されている。
さらに特区政府は15日夜、英国、米国、アイルランドに対しても赤色渡航勧告を出した。先に渡航勧告を出していたエジプトと合わせて19日午前零時から、香港に到着する前の14日以内にこれら諸国を訪れた者は、香港市民かどうかを問わず香港に到着後、在宅での強制検疫を受けなければならない。北米と英国にいる香港の留学生や市民には早く香港に戻ることを望んでいるため、キャセイパシフィック航空はフライトを増便する意向だ。

日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。