香港では新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の流行が沈静化し、3月25日に確認された患者数は9人のみ。129日(約4カ月)ぶりに感染経路不明の地場感染者がゼロとなった。26日付香港各紙によると、政府は現地ツアーの条件を免除する可能性を検討しており、特区政府商務及経済発展局の邱騰華・局長は25日午後、ツアー再開に向けた手配について観光業界と会談し、現地ツアーの参加者に対する条件を提示した。条件には、事前にワクチンを2回接種し一定期間を過ごしていること、接種していない場合はツアー参加前の72時間以内に有効なウイルス検査報告書が陰性であること、または参加前にウイルス検査を行い、結果が陰性であることを条件とする3つの対策を提案した。業界では、この提案は一般市民を萎縮させ、「観光客を追い出す」ことと変わらず、業界の事業再開には役立たないと反対し、スタッフのウイルス検査と、かつてツアー再開の際に用いられたツアー参加者の最大人数を30人とすることで十分に予防できるとの考えを示した。
日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。