香港理工大学とマカオ科技大学は8月3日、共同で行っている新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)ワクチンの研究開発に大きな進展が見られたと発表した。4日付香港各紙によると、両校は組み換えRDBワクチンの研究開発を行っており、多種多様な動物に注射したところ、いずれも抗体ができウイルスが細胞に侵入して繁殖するのを措置する効果がみられた。研究開発チームは数カ月以内に人体実験を開始。ワクチンの開発に成功すれば医薬品メーカーと提携して大量生産を開始するとともに、香港マカオ住民のために800万本のワクチンを確保することを要求するという。現在、世界では約200種類のワクチンが研究開発されており、理工大は2月からマカオ科技大と提携して研究開発を行って来た。同研究チームはマカオ科技大医学院の張康・教授、理工大応用生物及化学科技系の劉耀南・客員教授が率いている。研究チームはウサギ、マウス、サルにワクチンを注射し、7~14日以内に3種類の動物の体内にはいずれも大量の抗体が形成されたことを発見。ウイルスは活性を失い代謝とともに体外に排出され、副作用はなかったという。目下ワクチンの有効期間の延長について研究しており、人体で半年から1年は有効となることを目指している。劉教授は、数カ月以内ひいては数週間以内に臨床実験を開始できるとの見通しを明らかにした。この研究についてはすでに英紙『ネイチャー』で発表している。

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