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香港―社会

知らずに事故物件購入、差額求め訴訟

殺人事件や自殺などがあった不動産物件のことを香港では「凶宅」と呼ぶ。そんな凶宅と知らずにマンションを購入した人が先ごろ、不動産エージェントを相手取り約360万ドルの支払いを求める訴訟を起こした。9月29日の香港メディアによると、買主は2020年3月に不動産代理店のOkay Property Agency Limitedのホームページで宝馬山(ブレーマーヒル)に位置するマンション「富麗園」の高層階の一戸を見つけたという。同社の担当者に過去に自殺がなかったかと聞いたところ、ないとの回答だったため、その一戸と駐車スペースを計1480万ドルで購入。不動産代理店は売主、買主双方から合わせて14万8000ドルの手数料を手にした。しかし同年11月、別の不動産屋からその一戸で過去に女性が自殺していて大きく報道されたと聞き、不動産監管局に苦情を入れた。今年その苦情が認められ、担当者には罰金4000ドルと再実習が課せられたが、買主は市価と購入価格との差額分として363万ドルを求める訴えを起こしている。

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