香港国際空港では8月13日、出発ロビーを占拠しているデモ隊が中国本土の男性2人を拘束し殴打し、警官隊との衝突に発展した。
14日の香港メディアによると、13日午後7時ごろ、本土から来たある旅行者がメディアに対して深セン市から来たことなどを話した後にその場で休んでいるとデモ隊ともみ合いになって殴打され、財布の中にあった港澳通行証に発給した公安局が記されていたことからデモ隊が公安職員との疑いをかけて包囲し手足を縛った。1時間余りすると男性が気絶していたことから救護隊が駆けつけたが、デモ隊が解放しなかったため11時ごろに空港管理局が警察に通報。救護隊の護衛と負傷者救出の要請で警官隊がロビーに駆けつけ、男性は病院に運ばれた。
一方で駆けつけた警官隊に対してデモ隊は物を投げたりレーザー照射するなどで襲撃。さらに午前零時近くには撮影を行っていた『環球時報』記者が反射素材ベストを着ていたことから偽記者と疑われデモ隊に包囲され、手足を縛られて殴打された。バッグの中から記者証が見つかるとデモ隊は拘束を続ける者と救護を呼ぶ者とに意見が分かれ、約30分後に警官隊に救出されて病院に運ばれた。
デモ隊の襲撃によって警棒を奪われた警官が銃を抜く場面もあり、警察は衝突によって5人の男を違法集結、攻撃性の武器所有、警官襲撃などで逮捕した。
日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。