航空業界の労働組合と旅遊業議会はこのほど、香港国際空港が8月初めのデモでまひしたこによる影響を推計した。
9月6日付『文匯報』によると、8月初めのデモでは空港機能が1日半にわたってまひした。これによって輸送不可能となった航空貨物は2万1000トンで総額150億ドル、旅客は30万人、旅行ツアーは100組となっている。
香港陸路客貨運輸業議会の蒋志偉・主席は「香港社会が不安定である問題から多くの企業が香港経由を放棄することを考えている」と指摘。ある荷主が30%の貨物を香港経由で日本に輸出していたが、デモの影響で遅延するのを考慮して深セン塩田港経由で日本に輸出することに切り替えたことを挙げ、これは氷山の一角に過ぎず、香港の再輸出業は多くの多くの商機を逸すると警鐘を鳴らした。
業界にとって従来8月は繁忙期であるが、越境陸路交通がデモの影響を受けているため、少なくとも前年同月比30%となったことを明らかにした。間もなくクリスマスに向けた貨物運輸の書き入れ時となるためマイナス影響はさらに大きくなるとの見方を示した。
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