７月１日に発生したデモ隊による襲撃で甚大な被害を受けた立法会議事堂は修復工事に６０００万ドルを要するとみられている。
３日付香港各紙によると、議事堂はガラスのほかにエレベーターや警備、消防、給電、採決などのシステムが破壊され、全体的な損壊が深刻となっている。保険業界選出の陳健波・議員は「議事堂内の音響・放送・警備システムは保険をかけているものの、テロによる襲撃や暴動が原因では賠償されるとは限らない」という。
２０１４年の「セントラル占拠行動」の最中に議事堂が襲撃された時は７枚のガラスを交換しただけで２３０万ドルを要したことから、今回の修復費用は約６０００万ドルに達するとの見方を示した。前回の襲撃ではデモ隊が逮捕され起訴されたものの、修復費用の賠償能力がないため被告には請求されなかった。陳議員は今回の修復費用も市民の税金などの公費で賄われることになると指摘した。
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