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香港―政治

立法会襲撃、香港版六四事件を回避

7月1日に発生したデモ隊による立法会議事堂への襲撃ではデモ隊突入と同時に警官隊が議事堂から撤退したが、これは警察が孫子の兵法の「空城計」の戦略を取ったのではとの疑惑ももたれている。

3日の香港メディアによると、警務処の盧偉聡・処長が警官隊を一時撤退させた理由を説明。当時、周辺には約3万人のデモ隊が集まっていたので、そちらに対応しなければならなかったこと、屋内環境で使用できる武力は限られること、デモ隊は電力系統を掌握したので議事堂内の照明が消された中で警察が排除活動を強行すれば将棋倒しが起こることを懸念したと説明。さらにデモ隊が毒性の疑いのある粉塵をまいていたことなどから最終的に撤退を選択するしかなかったという。

陳健波・議員は「数百人のデモ隊が立法会に突入して、狭い環境で警官との衝突が発生すれば絶対に負傷者や死亡者が出る恐れがあり、外国はその機に乗じて香港に対する圧力や制裁をかける」と指摘し、警察の対処は「香港版六四事件」を回避できたと評価した。

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