特区政府は7月30日、2021年第2四半期の経済統計(見込み)を発表した。同日の香港メディアによると、第2四半期の実質域内総生産(GDP)伸び率は前年同期比で7.5%となり、第1四半期の同8%からは減速したが2期連続のプラス成長となった。世界の経済状況改善と地元の新型コロナウイルス感染症(COVID―19)流行減退によって香港経済が回復に向けて邁進している。前期比の伸び率はマイナス1.0%で、主に第1四半期は輸出の伸びが異常に高かったことによる。上半期の伸び率は前年同期比で7.8%となった。政府は今後の展望について、世界経済の回復が短期的には香港の輸出を支えるものの、新型コロナの変異種ウイルスが世界の多くで伝播しているため、引き続き世界経済の先行きに不確定性をもたらすと指摘。さらに米中関係、地政学的リスク、各国中央銀行の通貨政策の変化などもリスク要素として注視すべきという。地場については新型コロナ流行の緩和と消費券スキームが消費ムードを刺激し、消費関連業界を支えるとみている。第2四半期GDPの修正値と詳細な数値、21年通年の予測は8月13日に発表される。

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