特区政府統計処は１０月３１日、２０２３年第３四半期の経済統計（見込み）を発表した。同日の政府新聞公報によると、第３四半期の実質域内総生産（ＧＤＰ）伸び率は前年同期比で４．１％となり、伸び幅は第２四半期の同１．５％から大幅に拡大した。季節的要素を考慮した前期比伸び率は０．１％となった。第３四半期のＧＤＰが引き続き伸びを維持したのは主に内需とサービス貿易がより改善したことになる。個人消費伸び率は第２四半期が前年同期比７．７％、第３四半期が同６．５％。固定資産投資伸び率は第２四半期が同マイナス０．５％、第３四半期が同１８．２％。輸出総額伸び率は第２四半期が同マイナス１５．１％だったが、第３四半期は同マイナス８．６％に下落幅が縮小した。
政府報道官は「インバウンド観光業と個人消費に支えられて第３四半期の香港経済は引き続き回復した。ただし回復の勢いは第１四半期の高い反発を基盤に鈍化した。今後の展望はインバウンド観光業と個人消費が今年の残りの時間も引き続き経済成長を支える。だが、地政学的緊張の激化と金融状況の引き締めによる外部環境の困難で輸出・投資・消費ムードが引き続きプレッシャーを受ける」と解説した。第３四半期ＧＤＰの修正値と詳細な数値、２３年通年の最新予測は１１月１０日に発表される。
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