32年間にわたり運行してきた第5世代のピークトラムが6月27日に引退した。同日の香港メディアによると、 ピークトラムは同日の運行終了後、システムや線路の交換などの改修工事のため、約6カ月にわたり運行を停止する。27日はピークトラムに乗ろうと、セントラル・ガーデンロードの駅には大勢の人が列をなし、香港公園スポーツセンターまで列が伸びていた。午後にはピークトラム駅に多くの人が訪れ、写真を撮ったり、思い出話に花を咲かせていた。第6世代のピークトラムは、車内中央部の波状のデザインはそのままに、ドアを広げて乗客の利便性を高めている。ピークトラムを運行する山頂纜車有限公司の曽瑛美・社長は「ピークトラムは香港の時代の変遷と観光客の全盛期を見てきて、香港の文化を宣伝する役割を持つ」と指摘。第6世代の運行開始時の新型コロナ流行状況と来港者数は予測できないが、出入境が再開して、より多くの観光客にピークトラムに乗車してほしいと述べた。その際には市場の状況に応じて運賃を検討するという。
日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。